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スノーボードを将来に…と考えた時に沸く疑問「プロスノーボーダーになるには?」
今日はJWSCのスノーボードの学生指導をメインに担当をする大橋先生に教えていただきました!
スポーツトレーナー・大橋一麻
スノーボード専攻だけでなくスキー専攻の学生のトレーニングやコンディショニングの授業も担当。
学外では2019冬季デフリンピックにスノーボード・フリースタイルの日本代表チームのトレーナーとして帯同。また2018平昌オリンピック代表で日本のトップライダーの一人、冨田せな(宇佐美S.C)・冨田るき(東海東京フィナンシャルホールディングス株式会社)の専属トレーナーも務めるなど、確かなスキルと温かい人間性で信頼を集める先生です 🙂
まずプロスノーボーダーとは?
プロスノーボーダーには大きくわけて二つの捉え方があります。
一つ目は プロ資格を取得しプロ登録をした人
二つ目は 資格がなくてもスポンサー契約をしている、スノーボードを活動の中心としスノーボードでお金を稼ぎ職業にしている人
例えばメディアで名前を聞くようなトップライダーの中には、一つ目の資格を持たない、また更新せずとも肩書・プロスノーボーダー/プロライダーという方は沢山います。
ただ例えばJWSCに興味を持ってくださるような、まだ経験は浅いけれど、この好きな気持ちを将来につなげたい!という方に向けては、一つ目のプロ資格取得がまずは登竜門でしょう。
まずはここに絞って紹介します。
プロ資格とは?
スノーボードのプロ資格は、JSBA日本スノーボード協会の認定資格です。
関係団体を整理すると、JSBA日本スノーボード協会(以下JSBA)と、その上の団体、PSA ASIAプロスノーボーダーズ アソシエイション アジア(英: Pro Snowboarders Association Asia、以下PSA)があります。
前者をアマチュアの統括団体、後者をプロの統括団体と考えると分かりやすいでしょうか。PSA主催の大会をプロ戦と呼んだりします。
大会・競技会で成績を出し、JSBA公認プロ登録資格を取得後、PSAへメンバー登録をしてプロ活動を行うことになります。
プロ資格をとる4つの方法
では実際にプロ資格をとる方法は4つに分けられるので見ていきましょう。
①JSBA全日本選手権大会で上位入賞
毎年3月に開催されるJSBA全日本選手権で各種目3位以内に入ると一発でプロ昇格になります!
ただ出場権を得るには、JSBAに入会→公認大会や登録している地区の地区大会に参加、そこで成績を出さないといけないです。
■こちらも参考に。
JSBAホームページ_競技会説明・プロになるには
https://www.jsba.or.jp/games/explanation/
②PSA公認の競技会で上位入賞
①に続き一発で昇格する方法はもう一つあります。
PSA公認の競技会、プロ戦と呼ばれますが、ここでプロに交じって上位入賞。これは具体的な順位の数字はなくて、プロの参加人数、アマチュアの参加人数で変わってきます。
(アマチュアの人も参加できるんですね?)
はい、トライアルといって、プロにトライする参加方法があります。
③その年度のJSBAポイントランキングで上位に入る
JSBA公認の大会はすべて順位に成績に応じてポイントが発生するので、年間のポイントランキングで、男子は8位以内、女子は4位以内に入ると自動昇格です。
いいポイント、3つの大会分を合計したものがランキングになるのですが、大会によりポイントが多い少ないなどあります。様々出る中で3つ、上位の結果を出せば可能性がでてきます。
④PSAのプロトライアルランキングで上位に入る
JSBA同様、PSA公認の競技会もポイントが発生します。プロ戦に多く出て、このランキングでプロもあわせて例えばフリースタイルの種目では男子は上位32位以内、女子は16位以内に入ると昇格となります。
なお二つの団体のポイントは一緒にはならないです。
JWSCではどんな大会・競技会に出るのか?
プロ資格をとる方法をお伝えしましたが、最近のJWSC生では、先の③=JSBAのポイントランキングでプロになる人が多いです。
入学生でまだ大会・競技会の経験がない人は、まずは入学すると同時に、学校のチームである「チームJWSC」に所属、JSBAの会員登録をします。そしてシーズンになると、JSBA公認の地区大会・学生大会からスタート、在学中や卒業後に全日本選手権の表彰台やポイント上位を目指しています。
プロスノーボーダーに必要なこと
プロ資格に関して説明をしましたが、多くの人が思うプロスノーボーダーの定義とは、はじめに戻り、「スノーボードでご飯を食べていける人」「スノーボードを主軸にして生活できる人」だと思いますし、学校としてもそういう人を育てていきたいです。
そのためにはスノーボードへの理解や競技力がないと話にならないので、プロ資格は一つの登竜門・通過点と捉えられると思います。やっぱりまずは練習ですよね、だからJWSCは練習中心のカリキュラムになっています。
他にはメーカーのマーケティング担当の方と話をさせていただいた際、上手いだけの人は求めていなくて、そういった人はトップの一人、二人だけでよく、自分の言葉で発信できたりとその人なりの魅力を求めているそうです。
学校では「人間力」と言葉を使っています。
下手でもいいから自ら作り上げたり発信したり、何もないところに飛び込むのは怖いけれどそこを踏ん張って進む、そんなきっかけを学生が作れるよう授業や普段の会話で意識しています。
そして人として強くなることでスノーボードもさらに上手くなると思うんですよね。
人間力がないと「この子、もっと教えたいな。」「サポートしてスポンサーつけてあげたいな。」といった人がまわりに集まってこない、それを実感しています。
最後に…
プロスノーボーダーになるには?いかがだったでしょうか。大橋先生、ありがとうございました。
「なるには?」とあわせて、「実際お金を稼げるのか?」という質問もよくいただきますが、プロスノーボーダーの仕事は多岐に渡っており、インストラクターやコーチ、パークプロデュース、販促活動、ギアのデザインや開発、雑誌やカタログなどの取材・撮影、映像撮影などなど、あげればきりがありません。
共通しているのは「スノーボードで誰かの役に立ったり、誰かを喜ばせたり、感動させたり」ということ。好きを続け、誰よりも懸命に取り組んだ先に、仕事となる価値=お金が生まれるのだと思います。
今、スノーボードが何よりも好きで夢中になれるなら、プロへの一歩はすこしでも踏み出せているのではないでしょうか 🙂 ??
(インタビュー・記事作成:入学サポートデスク・小林)
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